[27日 ロイター] - 米短文投稿サイトのツイッターTWTR.Nが発表した第3・四半期決算(9月30日まで)は、売上高の伸びが大幅に鈍化したものの、市場予想は超えた。同社は全世界で9%の人員削減を行う方針を示した。
また、同社は動画共有モバイルアプリ「バイン」のサービスを打ち切ると発表した。ツイッターの広報担当は、今後数カ月中に終了するとしつつも、明確な日程は明らかにしなかった。
ツイッターとバインが共同掲載したブログによると、アプリサービス終了後も、ユーザーが動画をダウンロード、およびセーブすることができるよう、バインのウェブサイトは継続する。
ツイッターは2013年1月にバインのサービスを開始。6秒以下の動画を共有することができ、ユーザーから大きな人気を集めていた。
株価は午前の取引で約1.2%高の17.50ドル。
売上高は約8%増の6億1600万ドル。アナリスト予想平均は6億0580万ドルだった。前四半期の売上高の伸びは20%、前年同期は58%だった。
総広告収入は5億4500万ドルで、6%伸びた。このうち90%がモバイル広告だった。
特別項目を除く1株利益は0.13ドルで、トムソン・ロイター・エスティメーツのアナリスト予想である0.09ドルを上回った。
純損益は1億0290万ドル(1株0.15ドル)の赤字。赤字額は前年同期の1億3170万ドル(同0.20ドル)から縮小した。
平均月間アクティブユーザー数(MAU)は3億1700万人と、前四半期の3億1300万人から小幅増加した。ファクトセット・ストリートアカウントによると、アナリスト予想平均は3億1630万人。
同社の全世界の従業員数は、6月時点で3860人。
ツイッターは身売りを模索しているとされるが、最後の買い手候補とみられていた米顧客情報管理(CRM)大手セールスフォース・ドット・コムCRM.Nも買収には乗り出さない意向を示した。セールスフォースのベニオフ最高経営責任者(CEO)は株主が懸念を示したため買収を断念したと説明している。
ツイッターのジャック・ドーシーCEOは決算を受けた投資家との電話会議で、身売りに関する憶測にはコメントしないと述べた。ツイッターには「明確な計画があり、長期的な成長を確実にするために必要な改革に取り組んでいる」とした。
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