[チューリヒ 28日 ロイター] - スイス金融最大手・UBSグループのラルフ・ハマース最高経営責任者(CEO)は、スイス紙ブリックに対し、米投資会社アルケゴス・キャピタル・マネジメントの運用失敗を巡る問題は「特異な事象」との見方を示した。
「アルケゴスはシステミックな問題ではなく、類似例がほとんどない特異な事象だ。この問題では透明性が確保されていなかった。私たちはもはやそれを受け入れることはない。どちらにしても私たちは教訓を得た」と述べた。
UBSは第1・四半期にアルケゴス関連で7億7400万ドルの費用を計上した。
ハマース氏はまた、UBSが数百人規模の人員削減を行うという報道を否定。「コストを減らすために特定分野で人員を削減する必要があるが、他の分野では雇用を創出している。肝心なのは、社員の数がほとんど変わらないということだ」と述べた。
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