January 22, 2019 / 7:57 AM / 3 months ago

UBS、第4四半期の利益は予想下回る 「歴史的に厳しい」状況

[チューリヒ/ダボス(スイス) 22日 ロイター] - スイスの金融大手UBS(UBSG.S)が22日発表した昨年第4・四半期決算は、税引き前利益が8億6200万ドルと、同行がまとめた予想コンセンサス(9億8500万ドル)を下回った。地政学的緊張や貿易摩擦が原因と説明した。株価は4%下落した。

 1月22日、スイスの金融大手UBSが発表した2018年第4・四半期決算は、税引き前利益が8億6200万ドルだった。ウェルスマネジメント事業の低迷や投資銀行の業績低下が響いた。写真はチューリッヒで昨年10月撮影(2019年 ロイター/Arnd Wiegmann)

セルジオ・エルモッティ最高経営責任者(CEO)は「歴史的に厳しい」状況だと指摘した。調整後の税引き前利益は8億6000万ドル。

ウェルスマネジメント部門から昨年末に資金が流出し、欧州銀行業界に警戒感が広がった。

地政学的緊張の高まりを背景に、顧客がポートフォリオのリスク回避に動き、取引を減らし、現金を積み増す中、ウェルスマネジメント部門の調整後税引き前利益は22%減少した。資金流出入は79億ドルの流出超だった。

エルモッティ氏は、新規資金を再び取り戻すことは可能とし、2019─21年にかけてのウェルスマネジメント部門税引き前利益の増加率目標(10─15%)の上限を維持した。

トレーディング、資本市場、アドバイザリー部門も減益となった。

エクイティ業務は前年比で13%の減益だった。

2018年通期の純利益は48億9700万ドル。ロイターがまとめたアナリスト5人の予想は平均で49億0600万ドルだった。2017年は米国の税制改革に関連して29億ドルスイスフランの一時費用を計上し、純利益は9億6900万ドルだった。

2019年の普通株等Tier1(CET1)ベースの株主資本利益率(ROE)を15%前後とする目標は達成が難しくなったとしている。2018年の実績は14.2%だった。

UBSは昨年12月、貿易戦争を懸念するアジアで富裕層顧客の取引が減少していると明らかにした。

22日には、活気のない投資家のムードは引き続き第1・四半期の業績の重しとなると指摘した。

2018年の配当は0.70フラン(0.7017ドル)を提案。前年の0.65フランから増加した。

UBSはまた、2019年に最大10億ドルの自社株買いを目指すと発表した。

アクセル・ウェーバー会長は22日、 世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)の会場でブルームバーグテレビに「欧州銀の数が多過ぎる。市場統合が必要だ。世界水準から見るとあまりにも小規模だ」と指摘した。

その上で、「UBSの関与は考えていない。当行の経営状況は良好で、企業合併ともなれば数年間身動きがとれなくなるからだ」と語った。

このほか、指数のウエート調整に伴い、中国に向こう数四半期でさらに2500億ドルの投資資金が集まるほか、無秩序な英国の欧州連合(EU)離脱は誰の利益にもならないと指摘した。

ダボス会議のセミナーでは、欧米中銀の利上げサイクルは一時休止状態との見方を示した。

また主要中銀が危機モードで超緩和的な金融政策の正常化に動く公算は、現在の景気拡大サイクルで小さく、「次のサイクルでの問題」になると見通した。

*内容を追加しました。

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