[ロンドン 15日 ロイター] - カードゲーム「ブリッジ」はスポーツか否か──。会員5万5000人を擁する英ブリッジ協会(EBU)は、ブリッジがスポーツと認定されていないために助成金を受けられないことを不服としてロンドンの裁判所に訴え出たが、裁判所が下した判決は「スポーツではない」だった。
英国では、スポーツ・イングランドという公的な機関が、国民の健康増進につながる活動に対して助成金を交付している。ダーツや模型飛行機飛ばし、魚釣りなどの各種団体は、助成金を受けているが、ブリッジは現在、スポーツと認定されていないため、助成金を受けられない。
英ブリッジ協会は、ブリッジがスポーツとして認められていないのは間違っている、と主張。ブリッジをプレーするのに必要な身体的な活動のレベルは、ダーツとそれほど変わらない、などと訴えていた。
しかし裁判所は15日、協会の司法審査要求を却下。判事は「これは幅広い問題とは言えず、むしろ哲学的なものだ」と述べ、スポーツ・イングランドの行動の適切性という観点から判決を下したと説明した。