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第2四半期の英経常赤字が拡大、ブレグジット接近で設備投資も減少

 9月28日、英国立統計局(ONS)が発表した2018年第2・四半期の英経常収支は、貿易赤字の拡大が響き、203億ポンドの赤字となった。写真はEUと英国の国旗、ロンドンで昨年9月撮影(2018年 ロイター/Tolga Akmen)

[ロンドン 28日 ロイター] - 英国立統計局(ONS)が28日発表した2018年第2・四半期の英経常収支は、貿易赤字の拡大が響き、203億ポンドの赤字となった。赤字幅は第1・四半期の157億ポンドから拡大し、ロイター調査の予想中央値(194億ポンド)も上回った。

一方、英国の欧州連合(EU)離脱まで1年を切り、英国企業による設備投資は減少した。

第2・四半期の英国内総生産(GDP)確報値は前期比0.4%増で、速報値から変わらずだったが、前年比伸び率は速報値の1.3%から1.2%へ下方修正された。

第1・四半期のGDP伸び率も前期比が0.2%から0.1%に再度下方修正された。

統計局によると、上半期のGDP伸び率は、半期としては2011年下半期以来の低水準だった。

統計局の統計専門家、ロブ・ケント・スミス氏は「低調な滑り出しだった年初からはやや上向いているものの、基調的な経済成長率は引き続き長期平均を下回っている」と指摘した。

第2・四半期の英設備投資確報値は前期比0.7%減少した。減少は2四半期連続。

経常赤字の対GDP比は第1・四半期の3.0%から3.9%に上昇し、1年ぶり高水準となった。

イングランド銀行(英中央銀行)のカーニー総裁は英国の巨額の経常赤字について「見知らぬ他人の親切」に依存するようなものだと警告している。

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