December 5, 2018 / 5:01 AM / 7 days ago

アングル:英国のEU離脱案は11日採決、議会で何が起きるか

[ロンドン 4日 ロイター] - メイ英首相は、強硬離脱派から欧州連合(EU)残留派まで、また与党の一部から野党まで幅広い層からの反対を克服し、11日に議会からEU離脱(ブレグジット)案の承認を得る必要がある。

 12月4日、メイ英首相は、11日に議会でEU離脱案の承認を得る必要がある。写真はデモを行う反離脱派。ロンドンで撮影(2018年 ロイター/Henry Nicholls)

計5日の審議を通じて議会を説得して、政府が定めたブレグジット路線の遅延や修正、あるいは完全撤回を狙う動きに打ち勝たなければならない。

英議会の現状と実際の採決までの流れは以下の通りになる。

●議会の現状

離脱案の是非を投票で決めるのは下院で、メイ政権は定員650人の過半数を確保していない。普段は閣外協力している北アイルランドの地域政党、民主統一党(DUP)は離脱案に反対だ。

●日程

審議日としては4日、5日、6日、10日、11日が設定された。いずれも討論時間は最長8時間。開始と終了の時刻はまちまち。

最終日にはまず、政府の離脱案に対する最大6つの修正動議を認めるかどうかが採決され、その後離脱案自体の是非を投票で決める。開始は1900GMTの予定。

●審議内容

政府がEUと合意した離脱協定案を議会が承認したと記す動議と、将来の長期的な対EU関係を記した政治宣言を認めるべきかどうかを話し合う。

●修正動議の影響

各議員は離脱案の修正をジョン・バーコウ下院議長に申し立てることができる。最終日にはバーコウ氏が最大6つを選択し、投票に付す。

4日までに既に6つの修正動議が提出されている。

修正動議が可決されれば、最終的な離脱協定動議の言い回しに盛り込まれる見通し。政府に対する拘束力は持たないとはいえ、政治的に無視はできず、メイ氏の命運を左右しかねない。

複数の閣僚は、修正動議が可決された場合、最終的な採決で賛成多数となっても法的にメイ氏の離脱案をはっきりと承認したことにならず、批准手続きが進まなくなると懸念を表明した。

つまりメイ氏は自らの離脱案を台無しにしないためには、それぞれの修正動議を否決していくことが求められる。

●修正動議の内容

野党・労働党は既に、政府がEUとの合意なき離脱をできないようにする修正動議を、また超党派の議員グループも、合意なき離脱を阻止し、離脱問題で議会の発言権を強化する修正動議を提出した。

さらに複数の議員からは、アイルランド国境管理に関して合意が出来なかった際に発動される「バックストップ(予防策)」の枠組み見直しを政府に求める動議が出されている。

●採決結果の発表

審議が終了すると、下院議長は通常、まず発声方式で「賛成」か「反対」かの表明を議員に促し、ある程度反対の声が聞かれる限りは正式な投票、いわゆる分列投票(ディビジョン)に移行する。

議員は賛成派、反対派がそれぞれ別の出口から退出することで賛否を表明し、最大15分程度の集計作業ののち、再び議場に戻る。

4人の集計担当者が下院議長の前に並び、1人が結果を読み上げる。

全ての修正動議の採決後に、離脱案の採決も同じ方法で行われる。

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