[ブリュッセル 23日 ロイター] - 北大西洋条約機構(NATO)のストルテンベルグ事務総長は23日、ロシアは1年前にウクライナ侵攻を開始するはるか前から外国の「侵略」を繰り返していたとの見方を示し、ウクライナでの戦争が終結する際に「侵略の連鎖」も断ち切る必要があると強調した。
ロシアが2008年にグルジア(現ジョージア)の紛争に軍事介入し、14年にウクライナ領クリミア半島を併合したことなどに触れ、ウクライナ侵攻も一連の行動の一環だと指摘。
「(ウクライナ)戦争がいつ終わるかは分からない。しかし、戦争終結時に歴史が繰り返されないようにする必要があるということは分かっている」と語った。
さらに「ロシアの侵略の連鎖を断ち切る必要がある。欧州の安全保障がロシアに侵食されるのを防ぐ必要がある」とし、ウクライナが「さらなる侵略を阻止する軍事力」を備えるよう確実に図る必要があるという意味だと説明した。
NATO加盟国はウクライナに兵器を供与するだけでなく、長期的なパートナーシップについて協議し始めたと明らかにした。これには、ウクライナが防衛・安全保障の機関を近代化し、旧ソ連時代の軍事装備品や基本原則からNATOの装備品などに移行する支援も含まれると語った。
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