[ストックホルム 13日 ロイター] - スウェーデンのストックホルム国際平和研究所(SIPRI)が13日公表した兵器の国際移転に関する報告書によると、欧州の兵器輸入は2018─22年に47%増加した。また、世界の兵器輸出に占める米国のシェアは33%から40%に増加した。
昨年のロシアによるウクライナ侵攻で欧州各国は防衛力の強化に動いている。
SIPRIのピータ・D・ウェーゼマン上級研究員は「世界的に武器移転が減少しているにもかかわらず、ロシアと多くの欧州諸国との緊張から欧州への武器移転は急増した」と述べた。
北大西洋条約機構(NATO)に加盟する欧州諸国の18─22年の兵器輸入は13─17年に比べて65%増加した。全世界では兵器の移転は5.1%減少した。
米国は兵器の輸出を18─22年に13─17年比14%増やし、世界の兵器輸出のシェアを4割に拡大した。一方、ロシアのシェアは22%から16%に減少した。
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