[ブリュッセル 29日 ロイター] - 欧州連合(EU)に加盟するベルギー、オランダ、アイルランドなどは29日、スパイ行為などの疑いで複数のロシア外交官に国外退去を求めた。ロシアは「非友好的な行為」に対抗措置を講じる姿勢を示している。
ベルギーはスパイ行為にかかわったとの疑いで、ブリュッセルの大使館とアントワープの領事館に勤務する合計21人のロシア外交官に国外退去を要請。国家安全保障に関わる問題に基づく措置であり、外交ルートは閉ざされていないとした。
オランダはベルギーと協調し、外交官の資格を持つ17人のロシアの情報要員に国外退去を要請。このほか、アイルランドがロシア大使館勤務の外交官4人、チェコがロシア大使館勤務の外交官1人に国外退去を求めた。
ロシア通信(RIA)によると、ロシア外務省のザハロワ報道官は「ロシアに対する全ての非友好的な措置に対抗措置が取られる」と述べた。
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