[21日 ロイター] - 英国のトラス外相は、ロシアのプーチン大統領がウクライナ侵攻で早期に結果を出せなかったものの、勢力圏を拡大する決意だと指摘した上で、ウクライナの隣国モルドバを脅威から守るために近代兵器を供与する考えだと明らかにした。英紙テレグラフが報じた。
同紙に対し、モルドバが将来の攻撃に対する抑止力を確実に持てるよう図る目的で協議が行われていると説明。「モルドバにNATO(北大西洋条約機構)並みの装備が整うことを望む。それについて同盟国と協議している」と述べた。
モルドバはNATOに加盟していない。
「プーチン氏は、大ロシア圏をつくるという野心を極めて明確に示してきた」とし、ウクライナの首都キーウ(キエフ)を掌握する試みが成功しなかったからといって「野心を捨てたわけではない」との見方を示した。
トラス氏の提案がNATOで採用されれば、加盟国はモルドバに対し、旧ソ連時代の兵器と入れ替えで近代兵器を供与し、新たな兵器の訓練も提供するとみられる。
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