[キーウ(キエフ) 30日 ロイター] - ウクライナ国立銀行(中央銀行)のシェフチェンコ総裁は30日、5月のインフレ率が約17%と、前月の16.4%から上昇したと明らかにした。
同中銀は先月、ロシアによる軍事侵攻で約4割の企業が閉鎖され、税収が急減したほか割高な輸入品への依存度が高まった影響により、今年のインフレ率は昨年の10%から2倍に上昇する可能性があるとしていた。
シェフチェンコ総裁はニュースサイト「ZN.UA」への寄稿で、国内市場からの資金調達を増やすため国内債券の利回りを上げるよう財務省に促した。外貨需要を押し下げ、消費者物価の上昇圧力緩和につながる可能性があるとし、「外為市場へのフリブナのフローが減少し、通貨安圧力が和らぐ」との見方を示した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」