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欧州のガス価格上限設定はリスク伴う、EUが加盟国に警告

9月28日、欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は、域内のガス価格全般に上限を設けるのは複雑で、エネルギー安全保障にリスクをもたらす可能性があると加盟国に警告した。ブリュッセルの欧州委員会本部で2019年4月撮影(2022年 ロイター/Yves Herman)

[ブリュッセル 28日 ロイター] - 欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は28日、域内のガス価格全般に上限を設けるのは複雑で、エネルギー安全保障にリスクをもたらす可能性があると加盟国に警告した。

加盟27カ国のうち15カ国が今週、燃料価格高に対処するためガス価格に上限を設定する案を策定するよう欧州委に促していた。

欧州委は28日に加盟国に提示した文書で、ガス価格高騰を抑えるためにEUが検討し得るさまざまな選択肢を分析。液化天然ガスとパイプラインを通じたガスの両方を対象とする卸売価格の上限設定は、加盟国間のガスの流れに混乱を生じさせる可能性があると指摘した。

価格が需要の高い地域や供給が不足している地域へのガスの流入を促す機能を持たなくなるためという。

欧州委は、国家間で不足する燃料を配分して輸送する新たな組織を立ち上げない限り、価格上限設定は機能しないとの見方を示した。

また、他の買い手がEUの上限を上回る価格を支払う可能性があり、競争の激しい国際市場で各国へのガス供給を確保するには「多額の財源」も必要になると指摘した。

欧州委は、より限定的なガス価格の上限設定など他の選択肢についても分析。ロシアからの輸入価格に上限を設けたり、電力料金の上昇を抑制する手段として発電に使用されるガス価格に上限を設けたりすることが可能だとした。

価格上限設定に関する協議は、30日開催のEUエネルギー相会合で継続される。

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