[22日 ロイター] - 欧州議会が22日発表した世論調査によると、欧州連合(EU)加盟国の国民の間で、加盟を「良いこと」と評価する意見が約3分の2に達し、過去15年で最高水準となった。
調査では、大半の国で昨年末の調査時に比べて加盟を支持する意見が大幅に増加。特にバルト諸国のリトアニアとエストニアで支持が伸びた。
欧州議会のロベルタ・メツォラ議長は「欧州大陸で再び戦争が起きたことから、人々はEUに属することで安心感を得ている」と述べた。
また調査では、ロシアを好意的に評価した回答者は10人に1人と、18年の3人に1人から大きく減少した。中国への評価も低下した。一方、英国と米国に対する印象は改善した。
ロシアによるウクライナ侵攻で物価や生活費が一段と上昇しているが、たとえ物価や生活費に影響が出ても「欧州共通の価値観」を守ることは優先課題とする回答が約60%に達した。
調査は4─5月、EU加盟27カ国の約2万7000人に実施された。
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