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EU、対ロシア第5次制裁を採択 石炭禁輸など 輸入額10%削減

[8日 ロイター] - 欧州連合(EU)は8日、ロシアに対する第5次制裁を正式に採択した。石炭、木材、化学品などの輸入禁止を盛り込んだ。ロシアからの輸入総額の少なくとも10%が削減される見込みという。

欧州連合(EU)は8日、ロシアに対する第5次制裁を正式に採択した。EU本部で2018年撮影。(2022年 ロイター/Francois Lenoir)

ロシアの船舶・トラックがEU加盟国に入国することも多くのケースで禁止する。貿易をさらに制限することになる。VTBなどロシアの銀行4行との取引も全て禁止する。

石炭の輸入禁止は8月第2週から完全に施行される。新規契約は8日から締結できなくなり、既存の契約は8月第2週までに解約しなければならない。それまではロシアは石炭輸出に関しEUからの支払いを引く続き受ける。

EUのボレル外交安全保障上級代表(外相に相当)は声明で「今回の制裁はブチャやロシアの占領下にある地域でロシア軍が行った残虐行為を受けて採択された」と述べた。

欧州委員会の推計によると、EUの石炭禁輸によりロシアの収入は年間で80億ユーロ減少する。

EUの新たな制裁措置では、石炭以外に木材、ゴム、セメント、肥料、キャビアなどの高級魚介類、ウォッカなどの蒸留酒など多くのロシア製品の輸入を禁止しており、これらの規模は年間で55億ユーロ(59億ドル)と見積もられている。

EU当局者によると、今回の禁輸措置の規模はロシアからの輸入総額の少なくとも10%に相当する。これまでの鉄鋼製品の禁輸措置などと合わせ、金額ベースでロシアからの全輸入品の最大20%が制裁措置の直接的な影響によって減少するという。

EUはまた、ジェット燃料、量子コンピューター、最先端の半導体、ハイエンドの電子機器、ソフトウエア、精密機器、輸送機器など年間総額100億ユーロに上る製品の対ロ輸出を制限している。

EU当局者によると、これまでの輸出禁止措置と合わせると、金額ベースでロシアへの輸出総額の約25%が禁止されたという。

今回の制裁では、ロシア企業によるEU域内の公共調達への参加や制裁回避の手段となり得る暗号通貨の使用も禁止されている。

このほか、ロシア銀行最大手ズベルバンクのゲルマン・グレフ最高経営責任者(CEO)やプーチン大統領の娘2人を含む200人を超える個人を制裁対象に加えたと明らかにした。

これによりロシアのウクライナ侵攻を受けてEUが制裁を科した個人は合計で900人近くとなった。

ロシア第2位の銀行VTBや軍事企業などを含む18の団体も制裁対象に指定。今回の措置でウクライナ侵攻を受けEUが制裁対象とする団体の数は倍増した。

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