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欧州主要ガス輸入国、石炭利用拡大も ロシアからの供給減に備え

[フランクフルト/ミラノ 20日 ロイター] - 欧州の主要なロシア産ガス輸入国は20日までに、ロシアからのガス供給減に備え、代替燃料の調達を急ぐ方針を示した。石炭の利用を拡大する可能性がある。

オランダ政府は、石炭火力発電所の稼働率制限を撤廃し、エネルギー危機対策計画の第1段階を発動すると発表した。

デンマークも、ロシアの供給不安から緊急ガス計画の第1段階を開始した。

イタリアでは石油会社ENIが、ロシアのガスプロムから20日にはガス供給の一部しか受け取れないと伝えられたと発表。エネルギーに関する警戒事態の宣言に近付いた。

また、ロシアからの供給が減少しているドイツは、新たなガス貯蔵拡大計画を発表。段階的に廃止することを目指していた石炭火力発電所を再稼働させる可能性があるとした。

緑の党所属のハーベック独経済相は「それは痛みを伴うが、この状況ではガスの消費を減らすために本当に必要なことだ」と述べた。

オーストリア政府は、ロシアからの天然ガス供給が制限されて緊急事態が生じた場合に備え、現在停止している予備のガス火力発電所を石炭火力に改造することで電力大手・フェアブントと合意した。

欧州指標であるオランダのガス先物(期近)は20日、メガワット時(MWh)当たり124ユーロ(130ドル)前後で取引された。今年高値の335ユーロからは値を下げているものの、1年前の水準からは依然として300%以上上昇している。

*動画を付けて再送します。

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