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欧、ガス代替供給確保に奔走 価格高騰 ロシアによる制裁で

欧州でガス供給の代替先確保に向けた圧力が一段と高まっている。2009年1月撮影(2022年 ロイター/ Gleb Garanich)

[ベルリン 12日 ロイター] - 欧州でガス供給の代替先確保に向けた圧力が一段と高まっている。11日、ウクライナがロシア産ガスの欧州向け輸送を一部停止したほか、ロシアが国営ガス大手・ガスプロムの元ドイツ子会社ガスプロムゲルマニアなどに制裁措置を導入したことが背景にある。

欧州の天然ガス価格の指標となるオランダTTFはこの日、一時約20%上昇し、12%高で取引を終えた。同指標は年初から大幅に上昇している。

ロシアはすでに、ブルガリアとポーランドへの供給を停止。この日はフィンランドに対しても、13日にもガス供給を停止する可能性があると警告していたとの報道があった。

ロシアが制裁を科したのは、ガスプロムゲルマニアのほか、ロシア産天然ガスを欧州に輸出するパイプライン「ヤマル・ヨーロッパ」のポーランド部分を運営する「EuRoPol・GAZ」など。制裁対象は、欧州連合(EU)など対ロシア制裁を導入した国に本拠を置く企業が大部分を占める。

ロシア産ガスの欧州最大の買い手であるドイツは、ガスプロムゲルマニアの複数の子会社が、制裁を科されたためガス供給を受けていないことを明らかにした。ドイツのハベック経済相が、同国議会の答弁でこの点を確認。ただ、市場から代替ガスの調達を図っているとした。

またハベック氏は、ロシアの措置は価格つり上げを狙ったものとの見方を示した上で、ロシアからの供給は3%減少となる見込みで、コストは高くなるものの、市場での代替調達が可能と述べた。

ドイツのガス貯蔵量は4割程度と、この時期としてはまだ少なく、冬に向けて在庫の積み増しが必要となる。

欧州連合(EU)の欧州委員会は、ウクライナによる輸送停止はガス供給において差し迫った問題ではないとしているが、市場では、暖房需要が高まる冬に世界的な供給制約が発生することが懸念されている。

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