グーグルなど米ネット大手、ロシア政府系メディア排除を強化
3月1日、 米アルファベット傘下グーグルはロシアの国営テレビ局RTなど政府系メディアを、「グーグルニュース」を含むニュース提供サービスから排除したことを明らかにした。写真はRNのロゴ。2月撮影(2022年 ロイター/Dado Ruvic)
[オークランド(米カリフォルニア州)/モスクワ 1日 ロイター] - 米アルファベット傘下グーグルは1日、ロシアの国営テレビ局RTなど政府系メディアを、「グーグルニュース」を含むニュース提供サービスから排除したことを明らかにした。ロシアによるウクライナ侵攻と一連の対ロシア制裁を受けた措置。
米メタ・プラットフォームズも、傘下の交流サイト(SNS)フェイスブックとインスタグラムで、ロシア政府系メディアのコンテンツの表示順位を世界的に下げている。幹部が1日、明らかにした。
一方、ロシアは米ツイッターの通信速度を遅くする規制措置を再導入するなど、SNSへの締め付けを強化した。
グーグルの国際問題担当プレジデント、ケント・ウォーカー氏は1日にブログで「この異例の危機にわれわれは異例の措置を講じて偽情報の拡散やオンラインの偽情報キャンペーンを阻止する」と表明した。
グーグルは既に、ロシア政府が出資するメディア企業に対し、広告出稿や動画投稿サービス「ユーチューブ」の一部利用を制限している。
RTのアンナ・ベルキナ副編集長は1日に文書を出し、RTが配信するニュースを排除したテクノロジー企業はRTの報道内容が真実ではないという証拠を「1つも」示せてないと批判した。
メタの国際問題担当責任者、ニック・クレッグ氏は記者会見で、ロシア当局が同社運営のプラットフォームに制限をかけると発表して以降、現地のサービスが「目に見えて」低下していると指摘した。
一部の外資系ネット企業にロシア国内のオフィス開設を義務付ける新たな法律に関し、ロシアの通信監督当局との協議が長期化していることも明らかにした。
<ロシアは米SNSの締め付け強化>
一方、ロシアの通信監督当局は1日、ツイッターのパソコン上の通信速度を遅くする規制措置を昨年5月以来10カ月ぶりに再導入した。ロシアのウクライナでの「特別作戦」に関する偽投稿を削除していないことを理由に挙げた。
ツイッターはコメントを控えた。
当局はメタに関し、フェイブックおよびインスタグラム上で国営メディアのRTとスプートニクに対する制限をすぐさま撤回するよう求めたと明らかにした。
ロシア外務省の報道担当幹部はメタとグーグルを名指しし、米テクノロジー大手の振る舞いは容認できないと批判。
「ソーシャルプラットフォームで公然と敵対的なプロパガンダ活動を行い、ロシアの情報源が遮断され、国内メディアへのアクセスが大々的に制限されている」と述べた。インタファクスが伝えた。
この日は一部の利用者の間でフェイスブックとツイッターの通信速度が低下し、一部端末ではフェイスブックが利用できなくなった。
<ツイッター、EUの制裁順守へ>
ツイッターは1日、RTとスプートニクに対する欧州連合(EU)の制裁が発動されれば、制裁に従うと表明した。
同社の広報はロイターに「EUの制裁では、法律上、EU加盟国で一部のコンテンツを制限することが必要になる可能性が高い。発効すれば指示に従う」と述べた。
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