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黒海経由の穀物輸出、31日は過去最大規模 ロシアは継続を疑問視

[ロンドン/シンガポール/キーウ(キエフ)/イスタンブール 31日 ロイター] - 黒海経由のウクライナ産穀物輸出が31日、国連の仲介による輸出合意以降で最大規模となったことが分かった。

オデーサ(オデッサ)の軍報道官はこの日、ウクライナの港を出港した船舶に、これまでで最多の35万4500トンの農産物が積み込まれたことを明らかにした。

ロシア政府は29日、ウクライナがクリミア半島に大規模なドローン攻撃を仕掛けたとして、国連が仲介した黒海経由のウクライナ産穀物輸出合意への参加を停止すると発表。

しかしそれ以降も、国連とトルコ、ウクライナは31日に船舶16隻を航行させ、履行を継続する方針で一致していた。

一方、ロシアは合意の先行きを疑問視。大統領府(クレムリン)のペスコフ報道官は記者団に対し「ロシアがこの地域の船舶の安全保証を困難としている状況で、穀物輸出の継続はほぼ実現不可能だ」と語った。

ロンドンのロイズ保険会社は31日、ウクライナの穀物輸出に対する保険の新規引き受けを一時停止すると発表。同社の貨物担当幹部はロイターに対し「状況が明らかになるまで31日から新規引き受けを一時停止している。すでに掛けられた保険は有効だ」と語った。

こうした中、フランスは、陸路によるウクライナからの穀物輸出を拡大する方策について欧州連合(EU)各国と協議していることを明らかにした。

しかし、農業分野の情報分析を手掛けるAPK-Informは31日、黒海の港が閉鎖された場合、ウクライナが輸出できる農産物は1カ月当たり最大350万トンにとどまるとの見通しを示した。

同社によると、輸出が可能なのは隣国ルーマニアとの国境のドナウ川沿いにある小規模港から約150万トン、西側の国境から列車による輸送で約170万トンになるという。

ロシアによる侵攻以前、ウクライナの穀物輸出量は1カ月当たり最大600万トンだった。封鎖が解除された3港から10月に輸出した量は400万トン以上になったという。

トルコ国防省によると、アカル国防相はこの日、ロシアのショイグ国防相と電話会談を行い、合意への参加停止を考え直すよう促した。アカル氏はショイグ氏に対し、穀物輸出合意の継続は非常に重要であり、ウクライナ紛争とは切り離して実施すべきとの考えを示したという。

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