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ウクライナ向け貨物船が足止め、黒海穀物合意延長も検査に遅れ

複数の関係筋や海運データによると、黒海穀物輸出合意の延長から1週間たった25日時点で、数十隻の貨物船がウクライナに到着できていない。船舶検査の遅れなどが背景にある。写真はイスタンブールで昨年12月撮影(2023年 ロイター/YORUK ISIK)

[ロンドン 25日 ロイター] - 複数の関係筋や海運データによると、黒海穀物輸出合意の延長から1週間たった25日時点で、数十隻の貨物船がウクライナに到着できていない。船舶検査の遅れなどが背景にある。

貿易調査会社クプラーによると、船舶検査が行われるトルコ・イスタンブール周辺海域で、約40隻のばら積み貨物船が停泊。同社アナリストのアレクシス・エレンダー氏は「この海域の外で待機している船や、この海域に向け航行中の船もありそうだ」と説明した。その上で「ピウデンニ港は黒海穀物回廊の荷積みの35%を占めており、同港での荷積みが再開されるまで、取引量が以前の水準に戻るのは困難を伴うだろう」と指摘した。

ウクライナは、ロシア側が同港を穀物合意から事実上除外していると非難した。

金融サービス会社ストーンXの主席商品エコノミスト、アーラン・スダーマン氏は「ロシアは船舶検査で牛歩戦術を取り続けるだろう。ロシアは現状、限られた数の貨物船に対し、3港中2港への航行を認めているに過ぎない」と指摘した。

ウクライナは先週、62隻の貨物船が検査待ちの状態だと明かした。

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