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「原油300ドル超も」、欧米禁輸にロシア警告 停戦交渉合意できず

[リビウ/イルピン(ウクライナ) 8日 ロイター] - ロシアのノバク副首相は7日、ウクライナ侵攻を巡り欧米がロシア産原油の輸入を禁止すれば、原油価格が1バレル=300ドルを超える水準に上昇するほか、ドイツに天然ガスを供給するパイプラインを閉鎖する可能性があると警告した。

 3月7日、ロシアのノバク副首相は、ウクライナ侵攻を巡り欧米がロシア産原油の輸入を禁止すれば、原油価格が1バレル=300ドルを超える水準に上昇するほか、ドイツに天然ガスを供給するパイプラインを閉鎖する可能性があると警告した。写真はブラジリアのガソリンスタンドで撮影(2022年 ロイター/Adriano Machado)

国営テレビで放映されたビデオ声明で「ロシア産原油を拒否すれば、世界市場は壊滅的な打撃を受ける」と指摘。「予測もできないほどの原油高に見舞われる」とし、現水準から2倍以上の300ドルまで上昇するとの見方を示した。

複数の関係筋によると、米バイデン政権は、欧州同盟国の参画がなくても独自にロシア産原油の輸入を禁止する用意だという。議会指導部は、ロシア産原油の禁輸を可能にする法案の迅速な議会審議(ファストトラック)を準備中で、ホワイトハウスは議会指導部と交渉を進めている。

ノバク氏は、ロシア産天然ガスをドイツに運ぶパイプライン「ノルドストリーム2」の凍結を受け、「ロシアにはノルドストリーム1を通した天然ガス供給の停止を決定する権利がある」とも警告した。

ロシアは欧州が消費する天然ガスの40%を供給している。

<停戦交渉は成果乏しく>

一方、ロシアとウクライナとは7日、ベラルーシで3回目の停戦交渉を実施した。事態打開に向けた合意は得られなかったが、ウクライナ側交渉官は民間人の避難ルートに関して合意は得られたと明らかにした。 (Full Story)

ウクライナのポドリャク大統領顧問は「状況を大幅に改善するような結果は出ていない」と指摘。ロシアのメジンスキー大統領補佐官も協議は容易ではないとし、「明日以降、避難ルートが機能することを望んでいる」と述べた。

ロシアの通信社報道によると、ロシアはウクライナの民間人を退避させる「人道回廊」を首都キエフなど複数の都市に現地時間8日午前9時(日本時間午後4時)に設置することを提案、ウクライナに同意を求めた。 (Full Story)

これまでにロシアが提案した回廊は多くがロシアやベラルーシを経由地あるいは避難先としており、ウクライナ側は拒否してきた。しかしロシア側の新たな提案では、スムイとマリウポリの市民はウクライナ国内の退避先を選ぶことが可能とされている。

<ロシア軍の攻撃続く>

ロシア軍は7日も各地で攻撃を継続し、ウクライナ当局者によると、キエフ郊外ではパン工場が攻撃を受け、13人が死亡したという。

地元の救急当局によると、攻撃を受けた際は30人が工場にいたとみられ、5人が救出された。ロシアは民間人への攻撃を否定している。

また、東部ハリコフでは前日からの死者が10人に上り、侵攻開始以降で計143人になったと警察当局が明らかにした。

一方、ウクライナは7日、激しい交戦の末、北東部のチュフイフと南部のムィコラーイウ空港を奪還したとしている。

*内容を追加しました。

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