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ウクライナ軍、東部の要衝セベロドネツクから撤退指示

 ウクライナ軍は東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクからの撤退を指示された。さらなる犠牲を防ぎ、部隊を再編制するためとしているが、ロシア側は重要な勝利と位置づけるとみられる。セベロドネツクで6月20日撮影(2022年 ロイター/Oleksandr Ratushniak)

[キーウ 25日 ロイター] - ウクライナ軍は24日、東部ルガンスク州の要衝セベロドネツクからの撤退を指示された。さらなる犠牲を防ぎ、部隊を再編制するためとしているが、ロシア側は重要な勝利と位置づけるとみられる。

同市では数週間にわたり激しい市街戦が行われ、化学薬品工場には市民数百人が避難しているが、ウクライナ当局者は町は激しい損害を受けており、守るべきものはあまり残されていないとしていた。

同州のガイダイ知事は24日、すでに部隊に移動命令が出ているとした上で、「ただとどまるという目的のために破壊された地域に何カ月もとどまるのは理にかなわない」とし「撤退せざるを得ない」との見方を示していた。

ウクライナ側にとって、セベロドネツクからの撤退は、5月のマリウポリ陥落以降で最大の損失となる。

ロシア軍は、ルガンスク州とドネツク州を合わせたドンバス地域の完全掌握を目指している。セベロドネツクの陥落で、近隣のリシチャンスクが次の戦闘の焦点となりそうだ。

ロシアだけが承認している「ルガンスク人民共和国」の高官はロシアのタス通信に対し、リシチャンスクの攻略に10日前後かかる見通しだと述べた。

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