[ハリコフ(ウクライナ) 10日 ロイター] - ウクライナ軍は10日、同国第2の都市である東部ハリコフの北と北東にある村をロシアから奪還したと発表した。ウクライナは反撃を強めており、戦闘の機運が変わる可能性もある。
ウクライナ軍の報道官によると、ここ数日でハリコフ北部で4つの集落を奪還したという。ゼレンスキー大統領も、侵攻開始以来攻撃を受けてきたハリコフからロシア軍を徐々に後退させていると述べた。
米国防情報局(DIA)のベリエ長官は同日、侵攻開始から約3カ月が経過した現在、状況は「やや膠着(こうちゃく)」しており、ロシアのプーチン大統領は長期戦に持ち込もうとしているとの見方を示した。
ロシアは数週間前にハリコフで大規模攻撃を実施したが、戦況を大きく前進できなかった。侵攻開始以来、ハリコフ近郊を掌握していたロシア軍を押し返すことで、ウクライナ軍は南方のロシア主力部隊を支える後方補給部隊に迫ることになる。
ロンドンのシンクタンク、RUSIのニール・メルビン氏は「ウクライナ軍はロシア国境に接近している。ロシアがウクライナ北東部で奪った地域は次第に失われつつある」と指摘した。
*システムの都合で写真を削除し再送します。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」