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ロシア軍、ウクライナ南部に砲撃 東部でも攻勢強化 終結見えず

[キーウ/バフムト(ウクライナ) 28日 ロイター] - ロシア軍は28日、ウクライナ軍が奪還した南部ヘルソンへの砲撃を実施したほか、東部の前線でも攻勢を強めた。11カ月目に突入したウクライナ戦争の終結に向けた協議の見通しはまだ立っていない。

ロシア軍は28日、ウクライナ軍が奪還した南部ヘルソンへの砲撃を実施したほか、東部の前線でも攻勢を強めた。26日撮影(2022年 ロイター/Clodagh Kilcoyne)

ウクライナ軍によると、ロシア軍は28日未明までの24時間でウクライナ南部の要衝ヘルソンの非軍事目標に33発のロケット弾を発射。ロシア軍はヘルソン近郊のドニエプル川右岸の人口密集地を砲撃しているとしたが、ロシアは民間人への攻撃を否定している。

また、東部ドネツク州の激戦地バフムト周辺やバフムトより北方に位置するルガンスク州のスバトベとクレミンナでも激しい攻防が続いており、ウクライナ軍はロシアの防衛戦突破を試みているという。

ウクライナ当局によると、28日朝には全土で空襲警報が発令されたが、ミサイル攻撃の報告はなく、その後警報は解除された。SNS(交流サイト)では、警報はベラルーシからロシア機が飛び立ったことを受けたものとの情報が飛び交っている。ロイターはこの情報を確認できていない。

英国防省の最新のウクライナ情勢分析によると、ロシア軍は、最近ウクライナ軍の攻勢に押されていたクレミンナの前線の立て直しを図った可能性があるという。

<今日の現実>

ウクライナでの紛争を終わらせるための和平案を巡り、ロシア大統領府(クレムリン)は28日、ウクライナの4地域がロシアに加わったという「新しい現実」を考慮する必要があると表明した。

ロシアはウクライナと西側諸国が非難した「住民投票」を経て、9月にウクライナのドネツク、ルガンスク、へルソン、ザポロジエの併合を宣言。ロシアはこの4地域のいずれも完全には支配していない。

ロシア大統領府のペスコフ報道官は「ロシアの領土に関する今日の現実を考慮しないウクライナの和平計画はあり得ない」と指摘。「これらの現実を考慮しない計画が平和的であるはずがない」と述べた。

タス通信によると、ロシアのラブロフ外相は、ロシアは民間人の防衛と兵士の命を救うことを優先させながら、ウクライナにおける状況をできるだけ早く解決すると表明。ウクライナで兵力を強化するとしたほか、「真剣な訓練」を受けた動員兵の大部分は現地に派兵されているものの、前線にはまだ配備されていないと明らかにした。

一方、ウクライナのゼレンスキー大統領はこの日に議会で行った演説で、ウクライナは「世界的なリーダー」と表明。「われわれの団結のおかげで、われわれを除く世界中のほとんど誰もが信じなかったことを成し遂げた」とし、「われわれのナショナル・カラーは今日、全世界の勇気と不屈の精神の国際的なシンボルになっている」と述べた。

ゼレンスキー氏は、ロシアがウクライナの領土の保全を完全に尊重し、全てのロシア軍を撤退させることを想定した10項目の和平案を精力的に推し進めている。

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