[コペンハーゲン 8日 ロイター] - 国際エネルギー機関(IEA)のビロル事務局長は8日、ロシアのウクライナ侵攻で欧州のエネルギー危機が深刻化したことを受けて、次の冬場に欧州がエネルギー不足に直面する可能性があるとの見方を示した。
事務局長はデンマークで開催されたエネルギー効率化に関する会合で「特に天然ガス市場を懸念している。厳しく長い冬となった場合、非常に困難な状況になる可能性がある」と発言。
政府・企業はエネルギーの代替調達源を探しているが、政府が需要を減らす対策を講じることも等しく重要だと指摘した。
欧州の消費者が部屋の温度を2度下げれば、200億立方メートルの天然ガスを節約できるという。これは「ノルドストリーム1」を通じてロシアから欧州に供給される天然ガスの量に匹敵する。
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