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「ヒトラーにユダヤ人の血」、ロシア外相発言に各国反発

イスラエルは2日、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーに「ユダヤ人の血が流れている」とするロシアのラブロフ外相の発言に反発し、反ユダヤ主義を広め、ナチスによるユダヤ人などの大量虐殺を軽視していると非難した。写真はラブロフ外相。代表撮影(2022年 ロイター)

[エルサレム/リビウ/ローマ 2日 ロイター] - イスラエルは2日、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーに「ユダヤ人の血が流れている」とするロシアのラブロフ外相の発言に反発し、反ユダヤ主義を広め、ナチスによるユダヤ人などの大量虐殺を軽視していると非難した。

イスラエルのベネット首相は声明で「このような嘘は、ユダヤ人に対して行われた歴史上最も恐ろしい罪についてユダヤ人自身を非難することを意図している。ホロコースト(大量虐殺)を政治的目的で使用するのは即止めなければならない」と述べた。

ラピド外相は、ラブロフ氏に謝罪を求め、ロシア大使を呼び抗議した。

ラブロフ氏は1日、イタリアのテレビ局とのインタビューで、ウクライナのゼレンスキー大統領がユダヤ系なのに、ウクライナを「非ナチ化」するという主張をどう説明するかと聞かれ、「われわれがユダヤ人ならナチ化とはどういうことかと言うが、私はヒトラーにもユダヤの血が流れていると思う」と述べ「長い間、賢明なユダヤの人々が最大の反ユダヤ主義者はユダヤ人自身だという意見を聞いている」と指摘した。

ラピド外相は「ウクライナの人々はナチスではない。ナチスはナチスで、ユダヤ人の組織的破壊に関与したのはナチスだけだ」と述べた。

ドイツ政府報道官は2日、ラブロフ氏の発言は「ばかげた」プロパガンダ(政治宣伝)だと述べた。

ウクライナのゼレンスキー大統領はラブロフ外相の発言に「言葉を失う」とし、「その後、ロシア政府が否定も正当化もしていないことを踏まえると、ロシアは第2次世界大戦で学んだ教訓を完全に忘れ去ったとしか考えられない」と述べた。

イタリアのドラギ首相は、ラブロフ外相の発言は誤りだとし、イタリアはロシアとは異なり表現の自由を認めているため、イタリアのテレビ局のインタビューで虚偽であってもこうした発言を行うことが可能だったと述べた。

カナダのトルドー首相も、ラブロフ外相の発言は信じがたく、「容認できない」として非難した。

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