[ロンドン 21日 ロイター] - ロシアの飛び地、カリーニングラードへの貨物列車による輸送をリトアニアが禁止したことについて、プーチン・ロシア大統領の最側近パトルシェフ安全保障会議書記は21日、リトアニア国民が痛みを感じる形で対応すると警告した。
リトアニアは欧州連合(EU)による制裁を理由に、ロシア本土からカリーニングラードに向けた制裁対象の貨物を積んだ列車の乗り入れを禁じた。
ロシア通信(RIA)によると、パトルシェフ氏は、リトアニアの「敵対的な」行為はロシアが西側諸国を信頼できないことを示すものだと語った。
「ロシアはこのような敵対的な行動には必ず対処する」と表明した。「適切な措置が省庁間で検討されており、近いうちに実施する」とし「その結果、リトアニア国民は深刻な悪影響を受ける」と威嚇した。
リトアニアのシモニテ首相は記者団に対し「カリーニングラードの封鎖ではない。EUの制裁を施行しているにすぎない」とし、「おそらく全ての国際条約に違反している国から、国際条約違反の疑いに関するレトリックを聞くのは皮肉だ」と語った。
またロシア外務省はこの問題を巡り、エデラー駐モスクワEU大使を呼び、正式に抗議した。EU報道官によると、エデラー氏はロシアのウクライナ侵攻を巡るEUの立場を明確にした上で、「状況をエスカレートさせるような措置やレトリック」を控えるようロシア側に要請した。
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