[モスクワ 7日 ロイター] - ロシア大統領府(クレムリン)のぺスコフ報道官は7日、ウクライナでの戦争をけん引しているのは米国と非難し、ウクライナ危機が「見えざる手」に操られているとする中国の秦剛外相には同意しない考えを示した。
秦外相はこの日、「見えざる手」が「地政学的な計画のためにウクライナ危機を利用している」と指摘。できる限り早期に対話を開始するよう呼びかけた。
ぺスコフ報道官は、秦外相の発言を「無論これは冗談」とし、戦争を操っているのは「見えざる手ではなく、米国そして米政府の手だ」と強調。「米政府はこの戦争の終結を望んでおらず、戦争を続けるためにあらゆる手段を講じている。これは目に見える手だ」と述べた。
また「巨大かつ強力で、権威がある」中国が先に示したウクライナの和平現実を目指す仲裁案を精査し、中国政府と連絡を取っているとし、「われわれは中国側から耳にする全ての意見に注意を払っている」と述べた。
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