[モスクワ 17日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は17日、同国国営天然ガス独占企業ガスプロムを称賛し、アジアでガス需要が増える中、西側諸国がガスプロムの影響力を抑えようとしても同社は繋栄すると断言した。
ロシアのウクライナ侵攻以降、ガスプロムは欧州向けガス販売の急減に見舞われている。欧米諸国が、ロシア産エネルギーへの依存を軽減し、同国の歳入を減らそうとしているためだ。
プーチン氏は、ガスプロムのミレル最高経営責任者(CEO)に対し、「単刀直入に言えば、不公正な競争や、外部からの発展を阻止し抑制しようと直接的な試みにもかかわらずガスプロムは前進しており、新規開発プロジェクトを立ち上げている」と指摘。
「この30年間で、世界のガス消費はほぼ倍増した。専門家の推計によると、今後20年はさらに、少なくとも20%増えるとみられている」と述べた
その上で「この増加分の半分以上は、アジア太平洋地域に帰するだろう。経済成長率を考慮すれば、当然ながら中国の需要がまず第1だ」と期待を示した。
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