[ワシントン/ニューヨーク 7日 ロイター] - 米商務省は7日、ウクライナ侵攻を巡る対ロシア輸出規制に違反したとして、ロシア航空大手のアエロフロート、アズール・エアとUTエアの3社に対する制限を一段と強化する方針を発表した。
3社への米国製の航空機部品などの輸出や、米製品を第三国経由で再輸出することも禁じる。米政府はこの結果、3社が将来的に運航を継続するのが困難になると見込む。
米政府は米原産品を一定水準含む製品をロシアに輸出する際に許可取得を義務付ける輸出規制を導入しており、ロシアの航空会社が運航するボーイング製の170機以上による違反をこれまで特定していた。
商務省によると、アエロフロートは、中国の北京やインドのデリー、トルコのイスタンブール、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイなどの路線で規制対象の航空機を運航し続けた。
米輸出規制は、国内外の企業が対象の航空機に燃料補給やメンテナンス、修繕、部品供給などのサービスを提供することも禁じている。
商務省のマシュー・アクセルロッド輸出規制担当次官補は、ロシア航空3社は機材の維持に必要な米国製部品や海外からの支援を受けられなくなるため「国際、国内便とも、ゆくゆくは運航継続がほぼ不可能になるだろう」と指摘した。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」