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ガスプロムの欧州向けガス輸出、「脱ロシア」で今年3割減も

ロシア国営ガス会社ガスプロムの今年の欧州向けガス輸出はウクライナ危機などの影響で約3割減少する可能性があるとの見方をアナリストが示した。3月31日撮影(2022年 ロイター/Reuters photographer)

[22日 ロイター] - ロシア国営ガス会社ガスプロムの今年の欧州向けガス輸出はウクライナ危機などの影響で約3割減少する可能性があるとの見方をアナリストが示した。

欧州が調達するロシア産ガスは全体の約40%を占めているが、ロシアのウクライナ侵攻を受けて、ロシア依存脱却を急いている。

「非友好的国」にルーブル払いを求めたことも、ロシアのガス輸出の見通しを悪くしているとアナリストは指摘する。

スコルコヴォ経営大学エネルギーセンター(モスクワ)のセルゲイ・カピトノフ氏は、ガスプロムの今年の欧州向け供給量は、2021年の約1500億立方メートルを400億─450億立方メートル下回る可能性があると述べた。

ライスタッド・エナジーのガス市場調査部長のSindre Knutsson氏は、「買い手がロシアへの依存を減らす、あるいは代金の支払い通貨を巡る対立などでロシアが供給を抑えるといった要因で」パイプラインの輸送量がさらに減少する可能性があると指摘。また、紛争によってパイプラインの安全な運用が妨げられた場合、ウクライナ経由の流量が停止する可能性もあるとみている。

ガスプロムは、欧州へのガス輸出の見通しを明らかにしていない。

21年のガスプロムからのガス調達が最も多かったのはドイツ(458億立方メートル)、次いでイタリア(208億立方メートル)、オーストリア(132億立方メートル)となっている。

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