[7日 ロイター] - ロシアの連邦通信・情報技術・マスコミ分野監督庁(ロスコムナゾル)は7日、米アルファベット傘下のグーグルに法令違反があったとして、広告の禁止などの罰則を科す方針を示した。
対象になるのは、グーグルサーチや電子メールサービス「Gメール」のほか、グーグルプレイ、ユーチューブ、ユーチューブ・ミュージック、グーグルチャット。
ロスコムナゾルは、グーグルの動画共有プラットフォームのユーチューブが「ウクライナにおける(ロシアの)特殊軍事作戦の状況に関する偽(映像)を流し、ロシア軍の信用を低下させた」と主張した。グーグル側が法令に順守するまで、検索エンジン上で「これはロシア法律に違反しています」という警告が表示される。
ロシアのウクライナ侵攻を受けて、グーグルなどのプラットフォーム企業はロシア国営メディア排除に動いた。ロシア当局は情報統制を強め、3月にはグーグルニュースへのアクセスを禁止した。
グーグルは今年3月3日付でロシアでのオンライン広告販売を停止。今回の件についてグーグルからコメントは得られていない。
ロシア紙コメルサントによると、グーグルの2021年のロシアでの広告費は、付加価値税を除くベースで2億4300万ルーブル(320万ドル)だった。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」