[パリ 22日 ロイター] - ロシア国営テレビ「第1チャンネル」で今月まで記者を務めていたジャンナ・アガラコワさんが22日、パリで記者会見し、ロシアがウクライナで行っている戦争に抗議して辞職したと述べた。
元ニュースキャスターで、辞職当時はパリ特派員だったアガラコワさんは「上司と話をした際、これ以上この仕事はできないと伝えた」、「私が第1チャンネルを去ったのは、まさに戦争が始まったことが理由だ」と述べた。
また、ロシアのテレビはクレムリン(ロシア大統領府)のプロパガンダに利用されており、当局は長年にわたって独立メディアを抑圧してきたとの認識を示し、ロシア国民に自身のメッセージを聞いてもらい、プロパガンダによって「ゾンビ化」せず、別の情報源を探し始めてほしいと語った。
ロイターはアガラコワさんの発言についてクレムリンにコメントを求めたが、今のところ回答を得られていない。
第1チャンネルを巡っては、編集者のマリーナ・オフシャンニコワさんが生放送中に映り込み、反戦を訴えた出来事が今月にあったばかり。
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