[モスクワ 18日 ロイター] - ロシアのラブロフ外相は18日、米国など西側諸国のロシアに対する行動をナチス・ドイツ指導者ヒトラーにたとえ、バイデン政権はこれに強く反発した。
ラブロフ氏は、米国がウクライナを手駒に使い、欧州諸国を糾合して「ロシア問題の最終的解決」を図ろうとしていると発言。かつて欧州のユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)を実行したナチスとヒトラーが、ユダヤ人絶滅を「ユダヤ人問題の最終的解決」と呼んでいたことを指摘し、これになぞらえた。ラブロフ氏は、米政府がナポレオンやヒトラーと同じく欧州を「征服」するやり方でロシアの破壊を目指しているとも述べた。
これに対し米ホワイトハウス国家安全保障会議(NSC)のカービー戦略広報調整官は「一体どうしてホロコーストになぞらえるのか。そもそも自分たちで始めた戦争ではないか」と激しく非難し、「反応するのもばかげた発言だ」と一蹴した。
ラブロフ氏は昨年、ヒトラーが「ユダヤ系だった」と語り、イスラエルから謝罪を要求される騒動も起こしている。
私たちの行動規範:トムソン・ロイター「信頼の原則」