for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up

ロシア傭兵がウクライナで活動、情報機関とつながり=西側治安筋

[ロンドン 14日 ロイター] - ロシア情報機関とつながりのあるロシアの傭兵がここ数週間にウクライナで動きを活発化させており、一部の北大西洋条約機構(NATO)加盟国の間ではロシアが侵攻の口実を作ろうとするのではないかという懸念が強まっている。西側治安当局の高官3人がロイターに明らかにした。

 2月14日、ロシア情報機関とつながりのあるロシアの傭兵がここ数週間にウクライナで動きを活発化させており、一部の北大西洋条約機構(NATO)加盟国の間ではロシアが侵攻の口実を作ろうとするのではないかという懸念が強まっている。写真はウクライナの旗。キエフで2016年3月撮影(2022年 ロイター/Valentyn Ogirenko)

高官らによると、ロシアがウクライナに侵攻する前に、情報戦や電力・ガス網などウクライナの重要インフラに対するサイバー攻撃が行われるのではないかとの懸念がこの数週間で強まっている。

ロシアが傭兵を使って不和を招き、標的の暗殺や特殊兵器の使用によってウクライナをまひさせる可能性もあるという。

米国は13日、ロシアが侵攻を正当化するため「偽旗作戦」(敵になりすまして行われる作戦)を展開する恐れがあると改めて警告した。

西側関係筋の1人は「ロシアの傭兵が同国政府の指示の下、ウクライナでの敵対行為に関与する可能性が高く、侵攻の口実を作る可能性もある」と語った。

関係筋らによると、傭兵は旧ソ連国家保安委員会(KGB)の主要な後身機関、ロシア連邦保安庁(FSB)やロシア軍参謀本部情報総局(GRU)と密接なつながりを持つロシアの民間軍事会社から派遣されている。

ここ数週間に派遣された傭兵には、元GRU関係者で民間軍事会社ワグネルで働いたこともある人物が含まれており、この人物は親ロシアの分離独立派が2014年から実効支配しているウクライナ東部ドネツクに向かったという。

ロイターはこの人物がどのような任務を課されたか確認できていない。ワグネルのコメントも得られていない。

ロシア大統領府はロイターに対し14日、ロシアはウクライナの領土でプレゼンスを強めておらず、ロシアの部隊はこれまでも現在もウクライナ領土にはいないと述べた。

ロシア国防省は11日、西側関係筋の主張に関する書面での質問に対しコメントを控えた。

関係筋によると、ロシアの傭兵会社はウクライナ東部の親ロシア武装勢力に武器や特殊作戦要員、軍事訓練などを提供してきた。

ワグネルの一部工作員はロシア南部クラスノダール近郊のGRU基地で訓練を受けた後、ウクライナ国境に送り込まれたという。

ロイターはウクライナ東部における傭兵の活動について独自に情報を検証できていない。

関係筋によると、FSBやGRUとつながりのある他のロシア傭兵会社も今年に入ってウクライナでの活動を活発化させているという。

<ハイブリッド戦争>

複数の米当局者がロイターに明らかにしたところによると、米国はロシアが侵攻に先立ち、ウクライナ政府の正当性を損なうために傭兵や特殊作戦部隊、その他グレーゾーンの戦法を使う可能性があると警戒している。

米国防総省はロイターの取材に対し、ロシアが侵攻の口実をでっち上げようとしているというカービー報道官の今月のコメントに言及した。

for-phone-onlyfor-tablet-portrait-upfor-tablet-landscape-upfor-desktop-upfor-wide-desktop-up