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ロシア大統領、安全保障巡り西側と協議継続の用意 独首相と会談

[モスクワ 15日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領は15日、モスクワでドイツのショルツ首相と会談し、ロシアはミサイルなど安全保障を巡る問題に関する西側諸国との協議を継続する用意があると述べた。

4時間に及ぶ会談後、ショルツ首相との共同会見で、ロシアはウクライナ近郊からの部隊の一部撤退を決定し、ロシア政府の安全保障上の要求について西側諸国とさらに協議する余地があると指摘。ただ、ロシアの要求に対して建設的な反応はこれまでなかったとした。

また、欧州での戦争を望んでいないとしながらも、ウクライナ東部ドンバス地方の状況は「ジェノサイド(大量虐殺)」だとし、同地区での紛争をミンスク和平合意の履行を通じて解消するよう求めた。

一方、ショルツ首相はウクライナ近郊からのロシア軍の一部撤退を歓迎。「外交的な可能性はまだ尽きていない。解決策を見出すことは可能なはずだ。状況がいかに困難で深刻そうに見えても、望みがないとは言わない」とし、他の欧州当局者に比べ明るい見方を示した。同時に、状況改善に向けたさらなる行動を望むとした。

ロシア国防省は15日、ウクライナとの国境付近での軍事演習を終えた軍の一部部隊が基地に帰還しつつあると明らかにした。ウクライナのクレバ外相は、ロシア軍の撤収を目で確認するまで緊張緩和を確信しないと述べた。

プーチン大統領はまた、欧州側の承認待ちとなっているロシアからドイツに天然ガスを運ぶ「ノルドストリーム2」について、「欧州のエネルギー安全保障を大幅に強化することを目的とした欧州最大のインフラプロジェクトの1つ」とし、「純粋に商業的なプロジェクトであり、政治も政治的な色合いもない」という考えを改めて示した。

さらに、ロシア国営天然ガス独占会社のガスプロムが、ドイツのシュレーダー元首相を取締役候補に指名する決定を歓迎するとし、「われわれの協力に有益」と述べた。シュレーダー氏は「ノルドストリーム」の運営会社で株主委員会会長も務めている。

ショルツ首相は「元独首相の私的な商業的追求」について一段のコメントをすることは望まないとした上で、「われわれは既存の合意に従い、ウクライナ、ベラルーシ、ポーランド、およびノルドストリーム1を経由する欧州のガス輸送を確実にすることにコミットしている」と述べた。

さらに「ウクライナにおける軍事的対立を回避する欧州の平和的発展を確保したいと考えている。そのような軍事的対立が起きれば、遠大な結果をもたらすだろう」とした。

両首脳は北大西洋条約機構(NATO)を巡り、激しい議論を繰り広げた。プーチン大統領は、NATOが1999年に旧ユーゴスラビアを爆撃し、紛争を開始したと批判。ショルツ首相は、ジェノサイド(民族大量虐殺)を防ぐことが目的だったと応じた。

プーチン大統領はこれに対し、ロシアはウクライナ東部ドンバス地方などでのロシア市民殺害をジェノサイドとみなしていると反論した。

ショルツ首相は会談後、記者団に対し、プーチン氏が共同記者会見でドンバス地域の状況について「ジェノサイド」という言葉を使ったのは誤りだと指摘した。

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