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EU首脳、天然ガスのルーブル支払い「供給契約に違反」

[ブリュッセル 24日 ロイター] - ロシアのプーチン大統領が「非友好国」に対し、天然ガスの支払いをルーブル建てで行うよう要求したことについて、欧州連合(EU)の首脳らは24日、供給契約に違反する恐れがあると指摘した。

3月24日、ロシアのプーチン大統領が「非友好国」に対し、天然ガスの支払いをルーブル建てで行うよう要求したことについて、欧州連合(EU)の首脳らは供給契約に違反する恐れがあると指摘した。写真は同日、ブリュッセルで開かれたEU首脳会議の会場に到着する米国のバイデン大統領(2022年 ロイター/Johanna Geron)

プーチン氏の発言を受けて、欧州の天然ガス価格は急騰。天然ガスの約4割をロシアから調達しているEUへの供給を巡って懸念が強まった。

ドイツとイタリアは、ロシアの行動がエネルギー供給契約に違反する可能性があると表明。ドイツのショルツ首相は、ドイツの企業がロシアの化石燃料に対して支払わなければならない通貨は契約で決まっているとした上で、「どこでも固定契約があって、納入金の通貨はこれらの契約の一部に含まれている。ほとんどの場合、それはユーロかドルである」と述べた。イタリアのドラギ首相も「基本的に契約違反であり、これを理解することが重要だ」と強調した。

一方、ドイツの業界団体、エネルギー水道事業連合会(BDEW)は政府に対し、ロシアがガス供給を停止した場合に備え、早期警告システムの導入を求めた。

また、既存の規制は家庭向けのガス供給を保証しているが、事業者向けガス供給継続の基準が必要だとしてエネルギー規制当局である連邦ネットワーク庁(BNetzA)に策定を呼び掛けた。

ただ、ハベック経済相は早期警戒システムは必要なく、供給は保証されていると指摘。状況を注意深く見守る考えも示した。

米ホワイトハウスは、ロシアから調達できなければガス供給が立ち行かなくなる欧州の国々に、制裁に違反しない形でのルーブル建ての支払いを認めるかとの問いに対し、同盟諸国と相談していると回答した。

欧州委員会のフォンデアライエン委員長はドイツやイタリアの考えに同調。ロシアの動きはEUによる制裁を回避しようとするものであるとし、「制裁回避は容認しない。エネルギーがわれわれへの脅迫に使われる時代は終わった」と訴えた。

ロシアの主要ガス輸出会社であるガスプロムは、欧州の取引先と40件以上の長期ガス契約を結んでおり、欧州は化石燃料の代金としてロシアに1日当たり数億ユーロを支払っている。

ガスプロムによると、1月27日時点で欧州などに対するガス販売の約97%がユーロまたは米ドルで決済されている。

スロベニアのヤンシャ首相は、欧州がロシアにルーブルで支払うことはないと強調した。「欧州では誰もルーブルがどのようなものか知らないと思うし、誰もルーブルで支払わないだろう」と語った。

ドイツでガスプロムからガスを最も多く購入しているエネルギー大手ユニパーと電力大手RWEはコメントを控えた。

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