[14日 ロイター] - 米航空宇宙局(NASA)は14日、ウクライナ情勢を巡り米ロの対立が激化しているものの、今月末に米国人宇宙飛行士がロシアのソユーズ宇宙船で国際宇宙ステーション(ISS)から帰還する計画に変更はないと述べた。
ISSには現在、米国人4人、ロシア人2人、ドイツ人1人が滞在中。NASAのISSプログラムマネージャーを務めるジョエル・モンタルバーノ氏は、「国際宇宙ステーションの運用にはお互いを必要としている」とし、両国間に問題はないと述べた。
ロシア宇宙機関ロスコスモスの幹部は先月、ウクライナ侵攻を受けた米国の対ロ制裁がISSのチームワークを「破壊」しかねないと示唆していた。
米国の対ロ制裁が発表された今月初め、ロシアは米宇宙企業2社が使用するロシア製ロケットエンジンの供給・整備を停止すると発表。また、ISSでのドイツとの共同研究も停止するなどした。
米国人宇宙飛行士は今月30日、ロシアの宇宙飛行士2人とソユーズで地球に帰還する。
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