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ロシア、ウクライナ侵攻1年に関する国連決議案に反発

 ロシアは、ウクライナ侵攻開始から1年に合わせて今週開かれる国連総会緊急特別会合でウクライナなどが採択を目指している決議案について、「バランスを欠き反ロシア的」と批判して国連加盟国に反対票を投じるよう呼びかけた。ニューヨークの国連本部で昨年3月撮影(2023年 ロイター/Carlo Allegri)

[国連 21日 ロイター] - ロシアは、ウクライナ侵攻開始から1年に合わせて今週開かれる国連総会緊急特別会合でウクライナなどが採択を目指している決議案について、「バランスを欠き反ロシア的」と批判して国連加盟国に反対票を投じるよう呼びかけた。

決議案は国連憲章に基づいた「包括的で公正かつ永続的な平和を可及的速やかに実現」する必要性を強調する内容。

ウクライナとその支援国は昨年採択された複数の決議と同様に約4分の3の賛成票を取り付け、国際社会でロシアを一段と孤立化させたい考え。

決議案はロシアに改めてウクライナからの撤退を求め、敵対行為の停止も訴える。国連総会での決議に法的拘束力はないが政治的な影響は大きい。

ロシアのネベンジャ国連大使は加盟国への書簡で、決議案が「対話」や「交渉」に言及していないと指摘。「このようにバランスを欠き、反ロ的な文言のままであれば、加盟国に反対票を投じるよう促す」とした。ロイターが書簡を確認した。

一方、中国の張軍国連大使は21日、記者団に対し、恐らく数日内に中国政府のウクライナに関する「ポジションペーパー(方針説明書)」を発表すると述べた。「われわれは、全ての国の主権と領土の一体性を尊重することを強調し続けるだろう。各国が互いの安全保障上の懸念に配慮すべきとわれわれは強調する」とし、対話と平和的解決を求める立場を表明した。

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