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核衝突の可能性「現実のものに」、即時停戦を=国連事務総長

国連のグテレス事務総長は14日、かつては考えられなかった核衝突の可能性が今や再び「現実のものになった」と述べた上で、敵対行為の即時停止を重ねて求めた。(2022年 ロイター/Andrew Kelly)

[14日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は14日、かつては考えられなかった核衝突の可能性が今や再び「現実のものになった」と述べた上で、敵対行為の即時停止を重ねて求めた。

ウクライナに侵攻したロシアが核戦力の警戒レベルを引き上げたことに「骨まで凍り付いた」と表明。ロシアがウクライナのザポロジエ原発を制圧したことに関連し、原子力施設の安全を守るよう呼び掛けるとともに、「ウクライナの人々の恐怖をあおることをやめ、今こそ外交と平和の道を歩む時だ」と訴えた。

ロシアのプーチン大統領は先月末、核戦力を含む核抑止部隊を高度の警戒態勢に置くよう軍司令部に命じた。これを受けてウクライナの紛争が核戦争に発展するとの懸念が強まったが、米政府の高官らは米国の核警戒レベルを引き上げる理由はないとしてきた。

グテレス氏はまた、国連がウクライナの人道支援に向け、「中央緊急対応基金」から4000万ドルを追加拠出すると表明した。

一方、欧州安全保障協力機構(OSCE)議長を務めるポーランドのラウ外相は、国連安全保障理事会の会合で、ロシアの侵攻でOSCEの存続が脅かされているとの認識を示した。加盟国であるロシアがOSCEの原理原則に抵触し、義務に違反することで、組織の将来だけでなくルールに基づく世界秩序の安定性に課題を突き付けていると述べた。

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