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国連緊急会合、ロシア原発攻撃を非難 チェルノブイリ事故の再発を警告

国連政治局長を務めるローズマリー・ディカルロ氏は4日、安全保障理事会の緊急会合で、原子力施設や重要な民間インフラ周辺での軍事行動は「容認できない」「極めて無責任」と述べた。2014年8月撮影(2022年 ロイター/Carlo Allegri)

[ワシントン 4日 ロイター] - 国連安全保障理事会は4日、ロシアによるウクライナの原子力発電所への攻撃を受け緊急会合を開いた。米仏を含む多くが攻撃を厳しく非難したのに対し、ロシア国連大使はウクライナ当局による「ヒステリー」を作り出すための試みと反論するなど、亀裂は深まっている。

ウクライナ当局は4日、ロシア軍が南東部にある欧州最大級のザポロジエ原発を占拠したと表明。これについて安保理15カ国の多くが「深い懸念」を表明した上で、1986年のチェルノブイリ原発の爆発事故のような重大な事故が起きる恐れがあると警告。こうした攻撃は国際的な人道法に違反するとし、ロシアに対し核関連施設に対するいかなる軍事行動も行わないよう要請すると共に、ウクライナの原発職員が職務を継続するために立ち入りを許可するよう求めた。

国連政治局長を務めるローズマリー・ディカルロ氏は、原子力施設や重要な民間インフラ周辺での軍事行動は「容認できない」「極めて無責任」と指摘。「原発への攻撃は国際人道法に反している。壊滅的な原子力事故を回避するためあらゆる努力を行うべきだ」とし、ロシアの行動を厳しく批判した。

米国のトーマスグリーンフィールド国連大使は「昨晩、世界は核による大惨事を間一髪のところで回避した」とし、「ロシアの攻撃で欧州最大の原発が重大なリスクにさらされた。(ロシアの攻撃は)極めて無謀で危険な行動で、ロシア、ウクライナ、そして欧州全体の市民の安全が脅かされた」と非難。この攻撃はロシアによるウクライナ侵攻の「一段と危険なエスカレーション」を反映しているとし、ロシア政府に対し、こうした攻撃を二度と行わないという確約を要求した。

トーマスグリーンフィールド氏によると、ロシア軍はウクライナで2番目に大きい原子力施設まで32キロメートルの地点に迫っている。

フランスのドリビエール国連大使も、ロシアによる攻撃を強く非難。英国のウッドワード国連大使は「こうしたことは二度と起きてはならない。ウクライナに対する不法な侵略のさなかにあっても、ロシアは核関連施設の安全を守らなければならない」と述べた。

ウクライナのキスリツァ国連大使は、ロシアに対しザポロジエ原発から軍を撤退させるよう呼び掛けたほか、民間人をロシアの空爆から守るためにウクライナ上空に飛行禁止区域を設定するよう要請した。

各国のこうした反応に対し、ロシアのネベンジャ国連大使は、ウクライナ当局による「人為的なヒステリー」を作り出すための新たな試みと反論。「ザポロジエ原発、および周辺地域はロシア軍により守られている」と述べた。

ロシアがウクライナ侵攻を開始した2月24日以降、数千人が死亡、または負傷したと推計されており、ウクライナからは100万人を超える人が国外に避難した。外交筋によると、フランスとメキシコがロシア侵攻による人道面での影響に関する国連安保理決議案の提出に向けた作業を進めている。

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