[ワシントン/国連 31日 ロイター] - 米政府高官は、ロシア軍がウクライナ東部の穀物貯蔵施設を繰り返し攻撃しているとの情報を得ていると明らかにした。政府の写真資料でも1月時点で完全な状態だった貯蔵施設とされる建物が、3月には屋根が損傷しているのが確認できた。
高官は「3月下旬時点で少なくとも6軒の穀物貯蔵施設が攻撃によって損傷を受けていた」と述べた。
アフリカと中東の各国はウクライナ産の小麦に依存しており、ウクライナ国内の食料在庫や貯蔵施設の破壊は経済が脆弱な国々で食料の供給不足と価格上昇を引き起こす恐れがあると分析した。
ウクライナは2020/21年度の穀物輸出が世界第4位だった。
シャーマン米国務副長官は29日の国連安全保障理事会で、黒海沿岸の港から貨物を運ぶ民間船舶少なくとも3隻がロシアの爆撃を受けたと明らかにしていた。農業関連企業のチャーター船も含まれたという。
ロシアのネベンジャ国連大使はシャーマン氏の見解を否定した。
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