[ワシントン/ロンドン 28日 ロイター] - 米国防総省高官は28日、ロシアは向こう数日間でウクライナの首都キエフを包囲しようとするとし、キエフへの進軍が遅れていることに対する不満から一段と攻撃的になる恐れがあるとの見方を示した。
国防総省高官は、ロシア軍は現在、キエフ市の中心部から約25キロの地点に迫っているとし、「今後も進軍を続け、向こう数日でキエフ包囲しようとするだろう」と予想。ウクライナの強い抵抗で進撃が遅れていることで一部のロシア部隊が燃料切れなどを起こしているとし、「ロシアが戦略を見直した結果、キエフを標的とした作戦が一段と攻撃的になる恐れがある」と警告した。
その上で、米国はまだこうしたことを確認していないが、懸念していると述べた。
ロシアによるウクライナ侵攻はこの日で5日目。国防総省高官は、ロシアはウクライナとの国境沿いに集結させた軍部隊の約75%をこれまでに攻撃に投入したとの見方を示した。
西側諸国の当局者は、これまでに攻撃に投入された軍部隊は約50%との見方を示している。
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