[ワシントン 20日 ロイター] - 米国は20日、ロシア政府の指示の下でウクライナを不安定化させる活動に関与したとして、ウクライナの現・元当局者4人に制裁を課すと発表した。
米財務省によると、2人はウクライナ議会の議員、残りの2人は元政府当局者で、ロシア連邦保安局(FSB)の指示に従ってロシア政府を支援し、米国を含む他国の不安定化を目指す活動に関与した。4人のうち1人は、ウクライナのニュースチャンネルを支配し、ウクライナのゼレンスキー大統領の側近に関する偽情報を流すといったFSBの計画を支援していたという。
米政府高官は今回の制裁について「これらロシアの活動への対抗措置を待つことはない。米国は今、措置を講じる」と言明した。
ロシアはウクライナ国境付近に約10万人の部隊を展開。西側はウクライナの北大西洋条約機構(NATO)加盟を阻止するための戦闘準備とする一方、ロシアは侵攻の計画を否定している。
米政府はこれまでに、ロシアがウクライナに侵攻すれば、対ロシア制裁に踏み切る構えを示している。
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