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ウクライナ、東部戦線の苦境認める ロシア軍が2都市への攻勢強化

[キーウ(キエフ) 20日 ロイター] - ウクライナ当局者は20日、同国東部の戦闘で困難な状況に直面していることを認めた。ウクライナの欧州連合(EU)加盟申請を歓迎すると見込まれるEU首脳会議を控え、ロシア軍は最前線の川沿いの地域を掌握し、主要2都市への圧力を強めている。

ここ数週間でロシア軍の激しい攻撃を受けているルガンスク州のガイダイ知事は国営テレビを通じ、20日夜の時点で前線全体が「極めて困難」な状況にあり、ロシア軍は大規模な攻勢に乗り出すのに十分な準備を整えていると述べた。

また、数百人の市民が避難しているアゾト化学工場を除き、ロシア軍は同州の要衝セベロドネツクの大部分を支配しており、同都市とその姉妹都市リシチャンシクをバフムート市と結ぶ道路は常に砲撃を受けているという。

同知事は「リシチャンシクは一日中、ロシアの大規模な砲撃に見舞われている。犠牲者の数を確定することはまだ不可能だ」と述べた。一方で、それでもロシア軍はウクライナ軍を包囲することはできず、「大きな損失」を出しているという。

ウクライナのゼレンスキー大統領は、23─24日に開催されるEU首脳会議を前にロシアが攻勢を強めると予測していた。20日夜の定例演説では、「われわれはリシチャンシク、セベロドネツク、この地域全体を守っている、最も困難なものだ。最も困難な戦いをそこで行っている」と説明。その上で「占領者(ロシア軍)はわれわれへの行動に対する反応を受け取っている」と述べた。

親ロシア派は、シベルスキードネツ川の西岸でセベロドネツクの南に位置する町トシキフカを掌握したと宣言した。

<EU首脳会議控え>

バイデン米大統領は、ウクライナがEUに加盟する公算は極めて高いと確信していると述べた。ただ、月内に予定される欧州歴訪の際にウクライナに立ち寄る公算は小さいとの見方を示した。

EUの執行委員会である欧州委員会は17日、ウクライナとモルドバを「加盟候補国」として認定するよう勧告。EUは首脳会議で欧州委の勧告を承認するとみられている。

ウクライナ軍によると、ウクライナ南部の黒海に面した港湾都市・オデーサ(オデッサ)にある食糧貯蔵施設がロシア軍のミサイル攻撃で破壊されたと明らかにした。民間人の死者は出ていないとしている。

ロシアのペスコフ大統領報道官は、米NBCテレビのインタビューで、ウクライナ軍に義勇兵として加わっていた米国人2人を拘束していることを正式に認めた。2人はアラバマ州出身の27歳と39歳の男性とされる。

イエレン米財務長官は、ロシアのエネルギー収入をさらに制限するため、同国産石油に価格上限を設ける案について同盟国と協議していると明らかにした。

一方、リトアニアが、ロシア本土から同国西部の飛び地・カリーニングラード市に向けたEU制裁対象の貨物を積んだ列車の国内通過を禁じた問題で、ロシア政府は、貨物輸送が速やかに再開されなければ、ロシアは国益を守るために措置を講じると警告した。

*動画を付けて再送します。

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