[キーウ 31日 ロイター] - ウクライナ南部の港湾都市ミコライウで31日の早い時間にロシアによる激しい砲撃があり、穀物輸出大手のオーナーが巻き込まれて死亡した。
死亡したのは農産品関連会社「ニブロン」の創業者でオーナーのオレクシー・ワダトゥルスキー氏とその妻で、自宅で砲撃を受けた。ミコライウ州のキム知事が通信アプリ「テレグラム」で明らかにした。ニブロンは小麦、大麦、トウモロコシの生産・輸出に特化し、自社で船舶と造船所も保有している。
ゼレンスキー大統領はワダトゥルスキー氏の死は「ウクライナにとって大きな損失」だと述べ、同氏は積み替え拠点と穀物倉庫のネットワークによる近代的な穀物市場を構築していたと指摘した。
その後のテレビ演説で「まさにウクライナ南部のこういった人々や企業が、世界の食料安全保障を保証してきた」と強調した。
ミコライウ市のセンケビッチ市長はウクライナメディアに対し、住宅や教育施設にミサイル12発が撃ち込まれたと明らかにした。
一方、ロシアが編入したウクライナ南部クリミア半島のセバストポリにある黒海艦隊司令部に31日、ウクライナ軍が無人機攻撃を行った。地元当局が明らかにした。
ロイターは戦況報告の真偽を確認できていない。
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