[キーウ(キエフ) 28日 ロイター] - ロシアがウクライナ東・南部の占領地域の併合を強行する構えを見せる中、ウクライナのゼレンスキー大統領は28日、外国首脳と相次ぎ電話会談し、追加の軍事支援や対ロシア制裁の強化を求めた。
東・南部4州の占領地域ではロシア編入の是非を問う「住民投票」が行われ、地元の親ロシア派勢力は圧倒的多数が編入を支持したと主張。ウクライナ政府と西側諸国は、不当な投票だと非難している。
ゼレンスキー氏は英国、カナダ、ドイツ、トルコを含む外国首脳と会談後、ビデオ演説で「明確で疑う余地のない」ウクライナへの支持や同国の立場への理解に感謝すると表明した。
「ウクライナは自国領土全てに関してロシアによる強奪の試みを許容しないし、今後も許すことはない」と強調した。
米国はロシアに厳格な経済的代償を科すため、同盟国やパートナーと連携していると表明。欧州連合(EU)の執行機関である欧州委員会は新たな対ロシア制裁案を提示した。
ゼレンスキー氏は、トラス英首相と会談後に「ウクライナへの防衛・金融支援は強化されなければならない」とツイートした。
ショルツ独首相はゼレンスキー氏との電話会談で、ウクライナに対する財政、政治、人道的支援が揺らぐことはなく、兵器供与などを通して主権と領土の一体性を守るために引き続き支援すると述べた。
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