[キーウ(キエフ) 17日 ロイター」 - 英国のジョンソン首相は17日、ウクライナを電撃訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した。同首相のウクライナ訪問はロシアの侵攻以来2度目となる。会談でジョンソン首相は、ウクライナ軍に対する軍事訓練プログラムの提供を申し出た。
ジョンソン氏はゼレンスキー氏から「偉大な友人」として歓待を受け、「再びキーウに来られてうれしく思う」との一文にゼレンスキー氏と一緒に写った写真を添えて、ネット上に投稿した。
両氏は、前線での状況や、重火器の追加支援およびウクライナの防空体制を強化することの必要性について議論。ジョンソン氏は声明で「われわれは、常に共にあり、必要な戦略的支援を行うことを強調するため、再びここに来た」と述べた。その中には、ロシアへの制裁強化やウクライナへの外交的支援の促進が含まれるという。
英首相官邸によると、ジョンソン氏は会談で、120日ごとに最大1万人の兵士を訓練可能な大規模訓練の開始を提案。このプログラムはウクライナ国外で実施し、各兵士が3週間かけて、前線での戦闘技術や基本的な医療訓練、サイバーセキュリティー、爆発物処理技術を学ぶものという。
この前日には、フランスのマクロン大統領、ドイツのショルツ首相、イタリアのドラギ首相、ルーマニアのヨハニス大統領の4首脳がキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談していた。
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