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ウクライナ「ロシア軍が南東部に侵入」、首脳会談控え緊張高まる

 8月25日、ウクライナ軍は親ロシア派武装勢力を装ったロシア軍兵士がウクライナ南東部に侵入したと表明、ロシア側を非難した。ドネツクで24日撮影(2014年 ロイター/Maxim Shemetov)

[キエフ 25日 ロイター] - ウクライナ軍は25日、親ロシア派武装勢力を装ったロシア軍兵士がウクライナ南東部に侵入したと表明、ロシア側を非難した。ウクライナ軍によると、戦車10台と装甲車2台が南東部に侵入。ウクライナ軍は、国境から約10キロ離れたノボアゾフスク付近で進軍を食い止めた。

ウクライナ軍は戦車2台を破壊、「情報活動・破壊活動」に関与した数人を拘束した。

ロシア政府は、兵士の南東部侵入を否定。モスクワで記者会見したラブロフ外相は「この件については聞いていないが、われわれの『侵入』については虚偽情報が多くある」と述べた。

ラブロフ外相は、近くウクライナ東部に第2弾の人道支援部隊を送る意向も表明。「(ウクライナの)人道状況は改善しておらず、むしろ悪化している」とし「今後数日のうちに、同じルートで第2弾の人道支援部隊を送るための全ての条件について合意することを望む」と述べた。

ロシアの人道支援物資を運ぶトラックは22日、ウクライナ政府の許可なしに国境を通過。ウクライナや西側諸国は重大な国際法違反として非難している。

ウクライナのポロシェンコ大統領は、国境付近でのロシア軍車両の動きや、第2弾の人道支援部隊派遣に「重大な懸念」を表明。26日に予定されているウクライナ・ロシア首脳会談が事態打開につながるとの期待に水を差す格好となった。

ラブロフ外相は、首脳会談について、西側諸国はウクライナ問題解決の責任をロシアに押し付けるべきではないとし、「西側諸国は魔法のように物事が解決すると期待すべきではない」との認識を示した。

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