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米離脱禁止とIAEA調査終了なしの核合意再建は無意味=イラン

イランのライシ大統領は22日、2015年の核合意を巡り、米国が再び核合意から離脱しないことと、国際原子力機関(IAEA)による調査終了が保証されない限り、核合意を再建する意味はないとの見解を示した。21日撮影(2022年 ロイター/Brendan McDermid)

[ニューヨーク 22日 ロイター] - イランのライシ大統領は22日、2015年の核合意を巡り、米国が再び離脱しないことと、国際原子力機関(IAEA)による調査終了が保証されない限り、再建する意味はないとの見解を示した。米高官は「理不尽」と非難した。

ライシ氏は訪問中のニューヨークで「米が再び違反しないとの保証もなく復活した合意に何の意味があるのか」とし、行き詰まりを打開する国連総会での試みが失敗に終わったことを示唆した。

フランスのマクロン大統領は20日、ライシ氏と会談後、「欧米が正式に設定した条件を受け入れるかどうかイランが回答する番だ」と記者団に述べた。

しかし、ライシ氏はテレビ中継された記者会見で、欧米側を非難。イランにある3カ所の未申告施設でウランが検出された問題に関するIAEAの調査を巡っても、「これらの調査を終了せずにどのようにして永続的な合意を形成できるのか。米国や欧州が約束を果たせば、良い合意が得られる」と語った。

米国務省高官は記者会見で、イランが満足のいく回答をしない限り、調査を打ち切るようIAEAに圧力をかけることはしないと表明。

「われわれはイランの姿勢により壁にぶち当たった。IAEAの調査に関する要求は理不尽だ」と語った。

「IAEAの独立性と完全性を尊重する」と述べた。

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