August 2, 2019 / 3:00 AM / 23 days ago

国連総長、INF失効で世界は「貴重な核戦争抑止力失う」

 8月1日、国連のグテレス事務総長(写真)は、米国とロシアの中距離核戦力(INF)廃棄条約が2日に失効することについて「世界は極めて貴重な核戦争抑止力を失う」と述べ、警戒感を示した。写真はリスボンで6月撮影(2019年 ロイター/Rafael Marchante)

[国連 1日 ロイター] - 国連のグテレス事務総長は、米国とロシアの中距離核戦力(INF)廃棄条約が2日に失効することについて「世界は極めて貴重な核戦争抑止力を失う」と述べ、警戒感を示した。

グテレス氏は記者団に、廃棄条約の失効は「弾道ミサイルがもたらす脅威を低めることはなく、高めるだろう」と強調。そのうえで、「当事国は何が起きても、不安定化につながる事態を回避すべきで、速やかに国際的な軍縮に向けた新たな共通の取り組みに関し、合意を探る必要がある」とした。

INF廃棄条約の失効により、ロシアが中距離ミサイルを配備し、有事となった場合は事前通告してからすぐに欧州に核攻撃を仕掛けることが可能になるとの深刻な懸念があると西側の専門家や当局者は指摘する。

グテレス氏は米国とロシアに対し、新戦略兵器削減条約(新START)を延長することで将来の軍縮策について協議する時間を確保し、安定を導くよう呼びかけた。新STARTは2021年2月に期限を迎えるが、双方の合意によって5年間の延長が可能。

グテレス氏はまた、米中の「摩擦拡大に困惑している」と表明。それぞれ異なる通貨や貿易・金融ルール、インターネット戦略などを持つ2つの競合する経済圏が出現する可能性について警鐘を鳴らした。

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